セックスの時、彼氏がゴムを使ってくれません
23歳の女性からこんな相談が寄せられた。
食事にマナーがあるように、セックスにだってマナーがある。
箸の使い方を間違うと、上手に食べられなかったり、雑菌の繁殖につながる。
マナーというのは先人たちの知恵の結晶であり、その裏には必ず理由がある。
例えば、コンドームを使う目的は避妊や性病への対策だ。
コンドームの使い方ひとつを取っても、正しい使い方があって、間違った使い方をすると妊娠や性病のリスクが高まってしまう。
それなのに、日本ではそんな大事なことを教わる機会は存在しない。
日本の性教育の水準はとても低いのが実情である。
それどころか、セックスをどこか卑しいものとして遠ざけようとする風潮すらあるように感じる。
性欲は食欲・睡眠欲と並ぶ、人間の根源的な欲求の1つ。
美味しい食べ物や、良質な睡眠を求めるように、満足できるセックスを求めることは普通のことなのに、それを自由に楽しめない人が増えているのではないだろうか。
…と、語ってるうちに話が逸れてしまいました(;^ω^)
冒頭の相談については、結論から言うと彼女を大切に想ってくれる別の男性を見つけるべきだ。
男性がコンドームをしない最大の理由は「潜在的に相手の女性をそれほど大切に思っていない」事である。
もちろん、他にも理由はあるだろう。
・ゴムなしの方が気持ちいい。
・ゴムの臭いが嫌い。
・セックスの流れが切れて白けてしまう。
どれも、わざわざ大切な人に望まない妊娠をさせてしまうリスクを取るような理由ではない。
彼は彼女の身体を使って、オナニーしている状態だと言える。
ここまで言ってもいいのか、少し悩んだりもしたが、僕は感じたことをそのままDMでお伝えした。
すると、彼女自身も薄々同じように感じていたと心のうちを聞かせてくれた。
男性に大切にされるセックス、私もしてみたいです
僕たちはお互いの予定を合わせて、会ってみることにした。
待ち合せは日曜日の夕方。
場所は梅田の泉の広場。
実はこの場所、少し前に【泉】はなくなってしまった。
名前はそのままなのがちょっと不思議に感じている。
DMで連絡を取り合い、彼女らしき人物に僕から声をかけた。
…はい?
間違っていたようで、変な目で見られてしまった。
こういうことがあるから、お会いする女性には「声をかけるのは僕から」と伝えている。
恥をかくのは男の役目であるべきだ。
気を取り直して、それらしい女性に声をかけた。
おかしそうに笑う彼女は、上白石萌音さんを思わせる純朴そうな女性だった。
怪我の功名とでも言うべきか、会ったばかりの緊張感はまったくない。
僕の差し出した手を、彼女が嬉しそうに握ってくれた。
よろしくお願いします
地上に出たら、僕は通りにあるカフェに彼女を引き込んだ。
ホテルに直行なんじゃ…?
僕たちはそれぞれ苦みの少ないコーヒーを注文し、少しの間カフェで談笑した。
セックスは、ベッドに入る前からはじまっている。
お互いのカップが空になった頃、僕たちはカフェを出てホテル街に向かって歩き始めた。