僕は陶器のように滑らかな背中を右手でツーッと撫で上げ、ブラジャーのホック部分に親指と中指を掛けた。
しっかり噛み合っていた2本の爪はいとも容易く引き離されて、鈴奈の柔らかな双丘を護っていた魅惑的な布地はその役目を終えたことに安堵するかのように力を失った。
僕は鈴奈により昂ってもらうため、頂きに鎮座する敏感な突起に触れないよう注意を払いながらブラの締め付けから解放されたばかりの膨らみに指先を乗せた。
程よい張りを携えた弾力性のある胸の膨らみに指が包み込まれていく。
しばらくの間、手のひらに収まった女性のシンボルを優しく揉んだ後、僕はキスを繰り返しながら鈴奈が身に付けていた衣服を一枚ずつ脱がせていく。
指先で感じた美しい肌を早くこの目でじっくり見たい。
気付いたときには僕は鈴奈を上半身裸の状態に剥いていた。
本当はもっと時間をかけてムードを創りながら脱がせた方が”大人の男の余裕”を演出できるのだろう。
しかし、このシチュエーションになる前に考えていたプランが僕の本能を抑え込むことなど出来るはずもなく、まるで無かったもののように頭の中から消え去ってしまっていた。
現れたのは想像していた以上に白くて細いウエストだった。
それでいて胸の膨らみは決して大きくはないものの形が良く、痛々しい”病的な細さ”を感じることもない。
僕は必死に冷静を保っているフリをしつつ首筋から胸元にかけてのラインを舌先で舐め下ろした。
鈴奈の悩ましいあえぎ声が部屋に響いた。
一度「気持ちいい」と認めて口に出した効果も手伝っているのか、さっきまでよりも数段エロくて気持ちよさそうに聞こえる。
鈴奈の身体がビクッと震えるたびに、この美女が僕の舌で感じてくれていることを改めて意識できて心が満たされていくのを感じた。
乳輪をゆっくり舐めまわしてたっぷり焦らした後、僕は桃色の蕾をパクッと上下の唇で挟み込んだ。
小さな悲鳴と共に鈴奈の身体がひときわ大きく跳ねた。
唇に挟まれて逃げ場を失った敏感な突起を僕は舌先で優しく捏ね回した。
くにゅ…くにゅ…くちゅ…ピチャっ
時折混じる水音がいやらしい空気を助長する。
どんどん大きくなっていく可愛い啼き声に触発されて、僕のおちんちんもみるみる大きくなっていく。
僕は本能の赴くままに鈴奈のジーンズに手をかける。
鈴奈も僕のやりたいことを察して腰を浮かせてくれた。
鈴奈のフォローに感謝しつつ僕は彼女のジーンズとパンツを一気に脱がせた。
一糸まとわぬ姿になった鈴奈を抱きしめる着衣姿の僕。
逆の立場を経験したことがある僕には分かるが、この状況は本当に恥ずかしい。
とは言え、彼女がこの恥ずかしいシチュエーションをしっかり認識しているかどうかはまた別のお話。
だから、僕は敢えて言葉にして伝えた。
こんな状況でこんなに濡らしちゃうなんて、まるでドMの奴隷ちゃんやな
気持ちいいんだもん…
鈴奈が恥ずかしそうに俯いて少し頬を赤らめた。
その様子があまりに可愛くて、僕は彼女をギュッと抱きしめてそっと唇を奪う。
じっとりと濡れた割れ目に添えた指先でそのぬかるみの源を探り当て、傍らで小さく主張する彼女の陰核を皮の上から優しく擦り上げた。
あッ!あッ!あッ!
あああぁぁッ!!!
不意に始まった最も敏感な部分への責めが悲鳴にも似たあえぎ声を呼ぶ。
デリケートな部分だからこそ、強い刺激は必要ない。
愛液をたっぷり塗って滑りをよくしたらその上に指の腹を当てて、くすぐるようにクルクルと回すだけ。
たったこれだけの弱い刺激でも鈴奈は狂ったようにあえぎ続けた。
さらに鈴奈の乳首を口に唅んでグニュグニュと舌先で嬲る。
際限なく続く快楽に鈴奈の腰が引けていくので、脚同士を絡めて動きを封じた。
イク…イクぅッ!!
ああぁッ…ゆるしてぇ…ッ!!
なぜか許しを乞う鈴奈を無視して僕は一定のリズムで舌と指を動かし続けた。
逃がさないようホールドしている脚と腕から鈴奈の全身に思いっきり力が入っていることが伝わってくる。
イク、イクぅッ!
ああああああああぁぁッ!
大絶叫と共に鈴奈の身体のうち、僕に押さえ込まれていない部分がビクンと大きく跳ねた後細かくヒクヒクと痙攣し始めた。
流石に口は跳ね除けられてしまったが、陰核を擦る手の方は鈴奈が気持ち良さそうに身体を震わせている間も一瞬たりとも止めはしない。
絶頂を迎えた瞬間の強烈な快感でワケがわからなくなっていた感覚も、大きな快楽の波が引いていくと元通り刺激を脳に伝達しはじめる。
鈴奈の身体も例外ではなかった。
絶頂に達して真っ白になっていた頭の中に色が戻り始めたかと思った矢先、再度真っ白にしようと目論む指に何度も何度もイカされていく。
いま…イッて、る…からぁ……
あふぅぅッ!あぁぁ…だめ、
また…イ…クぅ…ッ!!
絶頂を迎える度に次の絶頂までのインターバルが短くなっていく。
完全に脱力しきった鈴奈の身体はもう、僕のやりたい放題のオモチャと化していた。
何度イカせたのだろうか。
イキ過ぎて感度が極限まで高まった鈴奈の身体は、ほんの少し触れただけでもビクビクと痙攣してしまうほどに敏感になっていた。
完全に快楽に呑まれた鈴奈は眼をトロンとさせたまま、半開きになったままで返事を返してきた。
おかして、くださ…い
溢れ出る愛液でトロトロにふやけた淫らな穴の入り口に僕が指をあてがうと、力を加えるまでもなく奥へ、奥へと吸い込まれていく。
内側からグググッと膣壁を押し上げると鈴奈の身体が激しく震え、そのまま小刻みに指を動かすと全身をクネクネと動かしながら悶えはじめた。
「気持ちいい」以外何も考えられなくなっている鈴奈はほんの数十秒の膣内への刺激で呆気なくイッてしまった。
僕は鈴奈が絶頂の余韻に浸っている間に手早くおちんちんにコンドームをかぶせた。
はじめに押し倒したベッド端の位置にそのまま横たわる鈴奈を少しだけ抱え上げて枕に頭を預けさせる。
虚ろな瞳にだらしなく半開きになった口元。
快楽に呑まれ、わずかな時間の中でまるでエロマンガのヒロインのように変態に作り替えられてしまった鈴奈だったが、その姿はむしろ魅力を増しているように映った。
僕が宣言すると鈴奈も小さく頷いた。