最初に断っておきます。
今回の体験談はタイトルの通り、“バチボコ”にされることを性癖に持つ女の子とお会いしたときのお話です。
腹パンや首絞めを含む、かなりハードな内容になっているため、暴力的な表現が苦手な方はこの先はご覧にならないでください。
性癖は人それぞれだ。
一口に“ドM”と言っても、ただ縛られて抵抗できないままイキ地獄に叩き落とされるのが好きな子もいれば、恥ずかしいことをさせられるのが好きな子もいる。
SとかMと言う言葉が市民権を持ち、飲み会などでも気軽に話題に上るような時代だからこそ“ドM”を公言する女の子が増えている一方、S男性にはその真意を見抜き、女の子が欲しているちょうど良い責めや調教を施す知識と技術が必要になっていると言えるだろう。
今回お話するのは3年ほど前のこと。
僕自身が初めて“バチボコ”セックスを経験したときのエピソードである。
LINEでこんなやりとりをしていた相手は当時、既に2度身体を重ねた経験があった26歳のOL・優菜だった。
当時の僕は“バチボコ”と言われてもいつも以上に容赦なくイカせ続ける程度にしか捉えておらず、安易にOKしてしまった。
僕が事態に気付いたのは約束の前日。
- 気持ち良くなくていい
- ボコボコにしてください
どちらかだけなら僕も気に留めなかっただろう。
この2つが並んでいることに僕は違和感を覚えた。
ただならぬ雰囲気を感じて、僕は“バチボコ”とは何ぞやということをネットで調べてみたのだが、当時はまだ、Twitter上でこの言葉が使われ始めたばかりの頃で、詳しく解説しているようなサイトは全く見当たらない。
検索しても表示されるのはいくつかのTwitterアカウントのみ。
僕はそれらの日常的に“バチボコ”という言葉を使っているアカウントのつぶやきを遡って、彼・彼女たちがどんな意味でこの言葉を使っているのかを分析してみることにした。
腹パンや首絞め、噛みをすればバチボコなのか?単に激しめなセックスをしただけで「バチボコセックス最高!」とか言ってるのか?バチボコってなんなん?
分かったのは、“バチボコ”セックスの定義は明確に定まってはいないということ。
バチボコセックスしたい欲が半端ない
死ぬほどイかせてほしいし、殴って欲しいし、叩かれたいし、噛まれたい
色々なツイートの要素を抜き出すと、バチボコセックスは殴る、叩く、噛む、首絞め、踏みつけ、腹パンなどを基本としていることが理解できた。
これらの要素が含まれたセックスを”バチボコセックス”と呼ぶ人が多いようだ。
そして、この理解は彼女とのLINEで感じた違和感への説明としてもしっくりくるものだった。
さて、ここまで分かったところでどうするか…。笑
意味が分かっていなかった故の了承とはいえ、改めて調べてみたら僕のやりたい事ではなかったという理由だけで前言を撤回するのは、”バチボコ”にされることを心から楽しみにしてくれている優菜に対してあまりにも失礼な行為だ。
幸い、ソフトSMを嗜む中でハード寄りのプレイを好む女の子との経験も少なくはなく、それぞれの行為自体はやったこともあるし、される側の気持ちを知るためにプロのお店でやってもらったこともある。
大きな違いは、丁寧に快感に結びつけるという過程があるかないか。
じっくり考えてみると、出来ない理由はどこにもないことに気付いた。
ここで僕が断ってしまえば、優菜はきっとその願望を叶えてくれる別の男を探すだろう。
SMの知識も経験もない、ただ女の子をボコボコにしてみたいという男の手にかかって取り返しのつかない大事故に巻き込まれる可能性だって否定できない。
僕は覚悟を決めた。
翌日の優菜とのプレイに思いを馳せつつ、彼女を虐め抜くためのおもちゃの準備を進めた。
待ち合わせ場所はJR天王寺駅の改札前。
約束していた10分ほど前に着いたのだが、優菜はもっと早くに着いていたようで、無心でスマホを操作している様子だった。
かなり前のことなので優菜がどんなコーデで会いに来てくれたかまでは覚えていないのだが、一目見てやっぱり可愛いなぁと感じたことは鮮明に覚えている。
もしかして、お待たせしちゃった?
私もさっき着いたところですよ
浜辺美波をもう少しお姉さんにした感じのルックスに行き交う男性たちの視線が集まっているのを感じる。
とりあえず行こっか
天王寺は駅のすぐ近くにもラブホ街はあるのだが、どこも狭くて汚い部屋しかない印象が強い。
僕たちは駅から少し離れた場所に立つホテルを目指して歩き始めた。